初詣はいつまで?日にちと時間、夜中に行くか、近所の神社で済ませるか | 新常識発見で気分爽快!

初詣はいつまで?日にちと時間、夜中に行くか、近所の神社で済ませるか

初詣、7日までが主流

時代とともに変わってきた初詣

とりあえず、最新の説は、年が明けて初めての参拝が、初詣ということらしいです。神社の方も、特にいつまでと言うことは決めていないのが実情のようです。

三が日に行くのを初詣だと考えるのが少し前までの考え方でした。最近は節分までの約1ヶ月間を初詣の時期として考えるようになってきているみたいです。

初詣は風習としての行事

あくまで一年の最初という立ち位置

初詣自体は、宗教的に定められた行事ではないそうです。一説には、明治以降の鉄道会社の宣伝が広まって、習慣になっていったといいます。

実際、神社の方に伺っても、初詣の考え方自体、人それぞれのものであって、そうしなければいけないということはないということでした。

ということは、それを自分にとって、いいものととらえているのなら、日にちにこだわるよりも行くことそのものに重点を置くべきですね。

初詣は大イベントとして地域活性化に

もし、初詣がなかったら

正月三が日の、短期イベントではありますが、地域によっては、大きな年中行事になっている場合もあります。

鉄道会社によっては、その輸送のもたらす収益がかなりのもの、という場合もあるそうです。

神社やお寺で店を出している人なども初詣は大きな収入を得るときでしょう。これがなくなるとやはり困ったことになるわけです。

日本人の精神にうまく合った初詣

時代とともに変わりつつ、続く行事

元々の意味が、そのまま受け継がれているわけではありません。今の時代に合わせて、様々に人たちが工夫を重ねて続けているのが初詣と言うことになるのでしょう。

お正月そのものが、神道の儀式だそうです。各家庭で歳神様に鏡もちをお備えして、門松をたててお迎えします。そして、おせち料理を作ってその年の豊作や家内安全などを祈ってきたわけです。

おせち料理を食べてから、歳神様のいる方角にある神社や寺院にお参りするのが恵方参りという行事です。これが初詣になったという説もあります。

また、氏子である家長たちが、神社にこもって大晦日から元旦にかけて豊作や家内安全を祈願する行事があって、それが、大晦日から元旦にかけてお参りする習慣になったという説もあります。

今も多くの人が行う参り方ですが、大晦日から元旦にかけてお参りすることを二年参りとも言うそうです。除夜の鐘は、もともと、仏教行事です。

初詣が今のようになった歴史

廃れてしまったかつてのお詣り

初詣は、年のはじめに神社仏閣へ参って、新年の無病息災や平安無事などを祈るということで、一般的には、元旦早朝から行われますね。

実は、その形は案外新しいものだったということなんです。

それは、昔は、日が暮れる頃が一日の終わりとしていたので、大晦日も夕方で、そこからお正月が始まったのです。

そんなことを知っておいて、初詣の歴史を見て行ったらわかりやすいと思います。

初詣の意味

初詣の目的

初詣の言葉の意味は、年が明けてから初めての神社やお寺へのお参りということになります。『詣』という漢字には「社寺をお参りする、参拝する」という意味があるそうです。

では、初詣の目的はどういったものでしょうか。

初詣では、神様に感謝し、願い事をして、絵馬に願いを書き、お守りを買って、おみくじを引きます。

ということで、初詣は旧年の感謝と、新年が良くなるように社寺の神様に願掛けを行うための行事ということになります。

年籠り、除夜詣と元日詣

初詣が歩んできた道のり

年籠り

初詣の元々の由来がこの『年籠り』という行事だと言われています。年籠りとは、村や家の長がそこの氏神様が祀られている社寺に大晦日の夜から元日の朝まで、徹夜で籠もることでした。

一睡もせずに、一晩中祈り続ける必要があったそうです。現在、日本には年籠りの風習は残っていないようです。

除夜詣と元日詣

年籠りの風習がやがて、大晦日の夜と元日の朝に社寺を参拝する行事へと変わっていったのです。

実は、この参拝する社寺については決まりがあったというのです。それは、元日詣は住んでいる地域の氏神様が祀られている社寺か、家から見てその年の恵方の方角にある社寺に参拝するというのです。

これを恵方詣りと言いますが、現在はこの風習はほとんど残っていないようです。

現在の初詣

現在は、元日詣の風習だけが残って、恵方に限らず有名な社寺に自由に参拝するという、現在の初詣へと変貌していきます。

この風習の変化は、鉄道による交通の便がよくなったことが原因だとも言われています。また、電車の会社は沿線の神社仏閣を恵方であると宣伝したのです。

その結果、恵方詣りのかつての目的は姿を潜め、その結果、人々は自由に社寺を参拝できるようになったというわけです。

大晦日の由来

一年を締めくくる最後の晦日

大晦日は12月31日を指す言葉ですね。大きな晦日、という意味で、晦日は旧暦の月の動きから来ています。

晦は月の満ち欠けで、月が隠れることを意味しています。晦日の別名はつごもりといい、「月隠り」が転じたと言われています。

そういうことで、毎月の末日を晦日と呼びます。そして、晦日の中でも1年を締めくくる12月が一番大きい大晦日になったわけです。

昔、大晦日は正月に迎え入れる歳神様をまつるための準備の日だったと言われています。歳神様は各家庭にやってくるので、家を守ってくれる祖先の霊に繋がっていたようです。

また、昔は1日の始まりは夜で、大晦日の日暮れからすでに新年が始まっていたのです。そのため、大晦日の夜は歳神様を待つために一晩中寝なかったのです。これが初詣の由来になります。

大掃除も、歳神様を迎えるための大切な行事でした。年の最後の掃き掃除のことを掃き納めと言って、元日に掃除をすると招いた歳神様を掃き出してしまうというわけです。

大晦日の行事

除夜の鐘

大晦日はのことを除夜と呼ぶそうです。煩悩を取り去り、正しく清らかな心で新年を迎えようというものだそうです。

年の湯

大晦日の夜にお風呂に入ることを年の湯と言います。一年の垢を落とし、気持ち良く新年を迎えるためです。昔は、毎日入浴しなかったので、大晦日の入浴は特別だったんですね。

年越し蕎麦

年越し蕎麦は、江戸時代から始まった行事で、長寿や健康を願って食べられたと言われています。

除夜の鐘の由来

除夜の鐘の意味

仏教では、人には百八つの煩悩があると考えられています。その煩悩を祓うので除夜の鐘の回数は108回とされているそうです。

代表的な煩悩には、
・欲望(肉体的および精神的なもの)、
・怒り
・執着、
・猜疑
などがあげられます。
なお、煩悩が108というのはこじつけの要素もあり、百八という数のもつ、いわゆる沢山の意味が正しいという説もあります。

仏教では昔は正月もお祝いする風習があったのが、歳神様の風習に置き換わり、その結果、仏教では正月の行事として、除夜に鐘をつく風習だけが残っているというわけです。

世界の大晦日

世界の各国では大晦日の過ごし方だけでなく、元旦のとらえ方も日本とは全く異なります。

さて、世界ではどのような大晦日を過ごして、新年を迎えるのでしょうか。

アメリカ

テレビで見たこともあるかもしれませんが、アメリカでは、カルフォルニアのディズニーランドのような人が多く集まる場所で、花火を打ち上げたりして、盛大にカウントダウンイベントを行うのが常です。

また、ニューヨーク・タイムズスクエアの「Ball Drop(ボールドロップ)」も有名ですね。毎年100万人近くが参加するそうです。

スペイン

スペインでは12粒のブドウを食べます。新年を迎える際、新年のカウントダウンの鐘にあわせてこのブドウを食べ、食べ切ると、新年の12か月が幸せになるということだそうです。

この鐘は、マドリードの広場にあるプエルタ・デル・ソルという時計台の鐘です。この鐘が鳴るようすはテレビ中継されるそうで、鐘にあわせてブドウを食べきるのも大変だという話です。

イタリア

イタリアの大晦日は、豪華なディナーです。皆でにぎやかに過ごすのが定番だということです。

面白い風習に赤い下着を身につけるというのがあります。イタリアでは赤がラッキーカラーとされていて、赤い下着が幸運を呼び寄せるという言い伝えもあります。

年末に赤い下着をプレゼントして、年を越したら惜しげもなく捨てるそうです。