スキージャンプのテレマーク姿勢、そもそもテレマークって何?

テレマークは地名のことだった

北欧のスポーツの伝統が伝わってくる

よく、スキージャンプの解説を聞いていて、「テレマーク姿勢」が課題だとか、よく聞きますよね。

よくよく調べてみると、テレマーク(telemark)というスキーのスタイルからきているんですね。

それが、テレマーク地方が発祥と言うことでテレマークスキーと呼ばれ、その技術は今も受け継がれているというわけです。

テレマークの語源と歴史

ノルウェーのスキーの歴史が感じられる

1840年のころの話です。ノルウェーのオスロから西へ約270km,テレマーク地方のモルゲダールに住むノルトハイムは、斜面に着地するジャンプを試みていました。

それとともに、スキーの留め具を改良して体重の移動によるターンを可能にし、急斜面でも深い雪でも自由に滑り降りることができるようになりました。

また、68年には仲間らとクリスティアニアでその技術を披露し、片足を前に出して両膝を曲げた大半径のターンがテレマークの名でひろまりました。

アルペンスキーが主流になる以前は、このスキー術が最先端だったわけですね。今も、日本各地のゲレンデでテレマークスキーによるレースが開催されているそうです。

なぜテレマーク姿勢が要求されるのか

安全性と安定性のレベルを見せるため

テレマークスキーの伝統的な技術から受け継いだテレマーク姿勢。片足による美しい回転技術から生まれます。

ジャンプでは、着地する際に、両手を水平に広げ、両足を前後に開き、膝と足首を曲げながら着地の衝撃を和らげる形を作ります。

まず、ジャンプの着地にテレマーク姿勢が要求されるのは、この安定さと安全性を確保するという点から来ているんですね。

もちろん、衝撃吸収の点でも優れていますし、さらに着地の際にある程度の余裕がなければ、このテレマーク姿勢は作ることができないのです。

ようするに、着地の型の美しさが問題になっている訳ではなく、どれだけ高いレベルでスキージャンプを表現しているかなのでしょう。

K点を越えると勾配が変わる

飛べば飛ぶほど着地は難しい

じつは、ジャンプ台の設計上、基準点として、斜面の勾配が緩やかになる所が作られているのです。これが、K点です。

さらに、ヒルサイズという距離まで行くと、さらに、勾配が緩やかになり、もう、危険なレベルになってしまいます。

こうなると、テレマークを保つような余裕がなかなか持てなくなる、という状態が訪れるんですね。

着地でのテレマーク姿勢は高得点の必須条件

飛型点は飛型審判員5人が20点満点の減点法で採点します。そして、最高と最低を除いた3人の合計が得点となります。

テレマークは転倒寸前などの状況では姿勢を保つことができないのです。そういうふうにして、ただ長い距離を飛ぶだけでは勝てないようにしているんですね。

空中姿勢や着地の美しさも競技の中に含まれていると同時に、どれだけ余裕を持って競技を行っているかを争っていることでもあるのです。

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