先日のニュースで、
企業の内部留保が、ついに500兆円を超えた、
ということが報道されていました。
この500兆円というのは、
どのくらいのものなのか、
ぼくには全然検討がつきません。
国の1年間の予算が100兆円を超えるくらいですから、
その五倍が、企業の中で、儲かった分が蓄積されている
ということなんでしょうか。
ネットで内部留保を検索すると、
次のような説明があります。
”内部留保とは、企業が生み出した利益から税金や配当、役員報酬などの社外流出分を差し引いたお金で、社内に蓄積されたものを指します。 社内留保ともいいます。 総資産に対する内部留保の比率は、財務の健全性を示す指標としても注目されています。”
そして、内部留保を蓄える理由はこう書いてあります。
”企業間取引で多くの日本企業は、長期取引を前提としています。 長期取引において必要不可欠となる企業間の信頼を高める手段のひとつが内部留保なのです。 また内部留保が多い企業は、倒産のリスクが低く、金融機関からの信頼も得られます。”
いくら自分の会社が頑張っても、
外部要因が悪化すると、その影響は避けられないわけです。
世界情勢を見ても、
先が見えないのは、最近の情勢から言っても
間違い無いです。
会社は、先が見えないから、
少しでも蓄えを残したいと思うんですね。
逆にいえば、
それだけ企業を取り巻く状況が
厳しくなっている、という証拠かもしれませんね。
そんな時代をこれから生きていくのです。
厳しい言い方ですが、
会社も国も、もうやり尽くした感があり、
頼れる状態では無いのかもしれません。
時給が少し上がったって、あっという間のそれは
飲み込まれてしまうでしょう。
年金の先行きも危ういし、
中小企業は、倒産の危機を迎えてきます。
そんな時代なんですよ。
もう、自分のことを
自分でなんとかしないといけない時代なんですよ。
それが、はっきりと示されたのが
内部留保500兆円なんじゃないかと思います。