「得意なことと、好きなこと、向いていることが同じとは限らない。ましてや、仕事となると、いろんな要素がからんんできて、自信を失ってしまったり、必要以上に無理をして、心を病んでしまったりする。きちんと分析をして、得意じゃないことも我慢する、それも仕事の一つと割り切るのが賢明だろう。」
自分に向いていることは何かな、と思った時、普通はどんなことを思い浮かべるだろう。
まあ、好きなこと、得意なことじゃないかなと思うんだよね。
僕は、これはとても浅い考えだと思う。
好きなことや得意なことは、気楽にやれるのはいいけど、それは自分一人の趣味や特技の世界での話だと思った方がいい。
世の中は、いろんな考えの人がいて、仕事となると、そう言う自分と違う考えを持つ人とのやり取り、と言うことがとても多くなる。
すると、思いもよらない展開や、自分の思いを抑えたり、全く違った意見に従ったりしなければいけなかったりするんだ。
そうなると、当然、どうして?と言う疑問を持つことになる。
もちろん、疑問を持つことは重要だけど、だからと言って、いちいち不満を持っていると、どんどんストレスが溜まってくる。
そう言う職場が自分に向いていない、と思って転職するのは一つの選択肢だとは思うけど、そこに解決策を求めることは、ややもすれば安易な選択になりかねないこともあるんだ。
ただ、無理をして我慢しろと言ってるんじゃない。
寝る間も惜しんで、体も心もズタズタになるまで我慢してたら、命が幾つあっても足りないからね。
得意でないことに出会っても、うまくやりくりして、我慢も適当にして、乗り切る術を手に入れること。さらに、他人の言葉にいちいち振り回されずに自分の生き方を主張できること、そんなふうにして、得意じゃないことも乗り越えていく、それも仕事のうちだと割り切らないといけないんじゃないかな。
これができないと迷惑をかけるから、とよく言うけど、無理して心を病んでしまうことの方が何倍も重大事になる。
不得意なことは、最初から不得意だと言って、周りの期待を求めないことで、そんなに重荷を感じずに過ごせるかもしれない。
そのうち、得意なことを活かせる場面に出会ったときに、思う存分頑張ったらいいなじゃないだろうか。