介護難民の現状と問題点、今後の課題と解決法とは?

介護難民の問題とは?

問題の本質を見抜く

今、介護を必要とする高齢者が増え続けているといわれています。政府は在宅介護や介護の要望施策を重視する政策を示しているのです。

では、この問題はいつから出現したのか、本質を理解しないといけません。

また、なぜ、現在、社会問題として、介護が必要なのに適切な介護のサービスが受けられない介護難民が問題になっているのでしょうか。

介護が抱える問題点

要介護や要支援認定者数は全国で600万人以上で、ここ10年で3倍ほど増加しているそうです。このうち、特別養護老人ホームへの入所待機者数が増え続けています。

そういった介護を必要としているにもかかわらず、施設に入所していないとする高齢者の受け皿として、期待されているは在宅介護ですが、そこにも「老老介護」や「認認介護」といった問題があります。

今まで見えてこなかった問題も

在宅介護には、そこに関わる人の生活の問題が隠れています。下手をすると、それらの人の犠牲の上に成り立つ可能性も多々あると言われています。

今までも、主に女性が在宅介護の負担を強いられてきた、という歴史があることも忘れてはいけないと思います。

介護難民が生まれた原因

見抜くべき4つの原因

1.団塊の世代の高齢化

戦後3年間に生まれた、第一次ベビーブーム世代は、団塊の世代と言われてきました。この人達は全国で約800万人といわれていて、その人達が介護対象になるわけです。

それまでも、平均寿命ののびが示すように高齢者も増え要介護・要支援認定者数は、ここ十数年で急増しています。

そして、団塊の世代の高齢化が介護対象の高齢者が、更に急増させることは必至だと予想できるわけです。

2.介護対象の高齢者の増加

先ほども言いましたが、平均寿命が延びるとともに、高齢者の数も増えます。ようするに、医療の進歩が高齢化を後押しするわけです。

また、胃ろうや経管栄養など、延命措置の発達も介護を必要とする高齢者の増加を後押ししていると考えられます。

3.介護士不足

介護対象の高齢者の増加にともなって、介護士の数も増えてはいます。しかし、介護士の数は不足しており、増加が高齢者の増加に追いついていません。

また、介護職は、賃金が低く、仕事もきついので、定着しないという現状があり、さらに、介護職の不足が加速していくわけです。

4.介護施設の不足

じつは、この介護施設の不足は、先ほどの介護士の不足と大きく関わっているとも言われています。

ようするに、施設を作りたくても、人手を集めることができずに運用も難しくなっているというのが現状なのです。

また、施設に入所できたとしても、人手不足のため、希望する介護サービスが受けられないといった問題が生まれてきているようです。

現在、特別養護老人ホームへの入居要件は「要介護3以上」になっています。そのことで、以前よりも待機町の人数が減少しました。

しかし、実際は、要介護1~2の入居申込者が減っただけで、介護対象の高齢者の数が減ったわけではないのです。

介護難民問題の解決法

一面だけにとらわれないこと

この問題の解決法は、2つの側面から考えなければなりません。これを怠ってしまうと、結局、それぞれの家庭にしわ寄せが行き、誰かがその負担を強いられることになります。

1.国や施設が行なう対策

この第一の課題は、まず介護施設を増やすことです。そのために、裏表の関係になっている、介護士の人数の確保、そのための待遇改善が重要です。

そこに加えて、外国人介護士の導入や介護ロボットの利用なども、介護の現場の負担の軽減につながると思われます。

このほかの解決法として、都市圏に集中する高齢者が地方へ移住して、比較的余裕のある地方都市で介護サービスを受けるという方法も提案されていますが、さまざまな問題点があります。

2.介護難民にならないための工夫

高齢者自身も、介護難民にならないための生活機能向上を計る必要があります。そして、受ける介護サービスを余裕を持って選べる経済的な問題も重要です。

たとえば、デイサービスから始まって、入所型老人ホームなどでのいろいろな介護サービスまで、さまざまなサービスがあります。

その中で、サービスを選ぶときに、資金に限りがあると、残念なことに選べる介護サービスが限られてしまうのです。

それは、施設も同様で、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設などの介護保険施設が、一番安い料金で利用できます。

介護難民にならないために

本人、家族で心がけたらいいこと

国の対策だけでは、不十分なことはわかっています。そのために、、高齢者本人やその家族も、介護難民にならないように、やるべきことがあるのです。

まず、最重要なのは、介護状態にならないように健康管理と体力づくりを心がけることです。

介護なしで、自立した日常生活が送れたら、何なら何まで都合がいいわけです。

ただ、高齢の体がどうなるかは誰も予想ができません。いざ介護が必要になっても、施設入居の資金があれば、介護難民にならずにすみます。

たしかに、有料老人ホームは特養よりも費用が高額ですが、待機者も少なく、入居一時金や月額の支払いが可能なら、介護難民にならずにすみます。

また、もし、在宅で暮らせたら、家族内である程度介護ができる環境を整えるのもひとつの解決策です。

訪問介護やデイサービスなどの、在宅で利用できる介護サービスを利用しながら、うまく家族でサポートしていけたら、入所施設がなくても安心なわけです。

ただ、誰かに負担が集中してしまうようなことが起こるなら、返って、マイナスと言える側面も含んでいます。

介護うつや高齢者虐待の問題が起こるのは、介護が休みなしで非常にストレスの多いものだと言うことなんですね。

家族がゆえのストレスというものがあるのも事実です。何が一番というのを決めるよりも、柔軟に選択肢を選ぶことが重要です。

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