土手鍋は牡蠣の産地として、有名な広島県の郷土料理として有名ですね
土手焼きと呼んだりしていて、土鍋の壁にみそを塗りつけて、それを溶かしながら食べるので、好みの濃さに調整できるというわけです。
この記事では土手鍋の名前の由来、美味しい作り方のレシピを紹介しています。
牡蠣は長く煮込むと固くなってしまうので、食べる直前に、さっと煮るのがコツだそうです。
牡蠣の土手鍋の名前の由来
土手鍋って何が土手?
土手鍋と呼ぶいわれはいくつかあるようです。ここでは、有名な物を3つ紹介します、
1.味噌を土手のように塗るから
鍋の内側に味噌を塗って、少しずつ溶かしながら、味を調整するという食べ方ですね。あの味噌の塗り方が土手のようになっているという説です。
確かに、土手のように盛っていなかったら、ちょっと風景が変わりそうですね。
2.行商人の名前から
安芸郡、今の広島県に住んでいた「土手吉助」という牡蠣の行商人が、大阪へ牡蠣を売りに行ったときに、牡蠣を使った「鍋物」を作ったところ、評判がよかったという説です。
これは、とってつけたように感じてしまいますが、事実かもしれません。
3.牡蠣を売っていた場所から
牡蠣を広島から大阪へ売りにきていたとき、売るだけでなく、土手の下で牡蠣鍋を提供していたという説です。
土手の下で作っていて、土手鍋というのは、後からこじつけたように感じてしまうのですが。
牡蠣の土手鍋のおいしい作り方
好みの味で、さっと食べる
1.まず、牡蠣はさっと塩水で洗います。そのまま水気をきっておきます。焼き豆腐を一口大に切っておきます。
2.野菜は、まず、ごぼうをささがきにして水にさらし、春菊を切って食べやすい長さにそろえます。
3.えのきだけの根元を切り、ほぐしておきます。白菜はそぎ切りにします。にんじんをピーラーでリボン状の薄切りにします。
4.味噌を、鍋のふちに塗りつけます。だし汁を入れて、牡蠣と春菊以外の食材を加えます。中火にかけて煮たてます。
5.煮立ったら牡蠣を加えて2~3分煮ます。春菊はさっと煮て、その後、味噌を少しずつ溶きながら好みの味加減にして食べます。
牡蠣のおいしい食べ方
おいしい味噌を自分流に作る
作り方のコツは、だしと味噌の部分ですね。一般には、甘口の味噌をみりんでしっかりと練ったものを使います。ただ、とけてからの味が問題で、試行錯誤が必要です。
だしに味噌を溶かしながら、味をそろえますが、味噌がおいしくないと、野菜も牡蠣も味がいまいちになってしまいます。
土手鍋用の味噌の作り方
土手鍋の味噌は合わせ味噌がオススメです。
組み合わせは、自分の好みで、ということになりますが、野菜を美味しく食べるなら白味噌と赤だしを組み合わせると、さっぱりとして野菜の味が引き立つと思います。
・オススメの味噌
・白みそ60gに赤だし30g、みりんとお酒を少し加える。
もっと、味噌の味を引き立たせたいとしたら、八丁味噌にして、名古屋風味噌煮込みの土手鍋もいいでしょう。
・八丁味噌80g、みりんとお酒を少し加える。
シンプルに田舎味噌に赤味噌を混ぜて、調整するのもいいと思います。
・田舎味噌50gに赤味噌50g、みりんとお酒を少し加える。
「しめ」も楽しみの1つ
主役の牡蠣を存分に味わって、野菜もなくなってきたら、「しめ」ですが、これも、土手鍋の楽しみです。
雑炊やうどん、きしめんなどがさいきんの主流のようです。牡蠣、味噌、野菜の旨味が凝縮され、雑炊やうどんのおいしさは別格ですね。