クリケットとは?野球のもとになった競技、どこが違うのか、歴史と特徴

クリケットの特徴

のんびり続く英国の紳士のスポーツ

クリケットは野球と同様、攻撃側と守備側に別れて戦います。しかし、攻撃と守備は1回ずつなんです。それでも7時間くらいかかるそうです。

図のように、球場の真ん中にピッチとよばれる20メートルほどの縦長のスペースがあります。そこに写真のようなウィケットと呼ばれる、三本の棒を刺したものをおきます。

まず基本は、ボールを投げてこのウィケットを倒せば1アウト。これをボールド=Bowledといいます。

また、ノーバウンドでボールをキャッチしても1アウトで、これは、コート=Caughtといいます。

普通では、10アウト取るか300球投げることで攻守が交代することになっています。投手は6球ごとに1オーバーと行って、違う投手に交代していきます。

なかなかアウトにならないときもある

打者はアウトになったら次の打者と交代ですが、アウトにならなければずっと打席に立てますし、走り続けることができます。

投手はボウラーと呼ばれ、助走をつけて投げてもかまいません。ただし、投球時に肘を曲げてはいけないのです。ワンバウンドもOKです。

2オーバー連続しての投球と60球を超える投球は出来ません。11人のうち5人以上がボウラーになります。

打者をバッツマンといい、打ったらピッチの反対側に走り、反対側にもバッツマンがいて、2人とも反対側に行けば1ランで1点になります。

走っている間にボールでウィケットを倒されるとアウトになります。ファールやデッドボールという概念はありません。

球場の外枠にバウンダリーと呼ばれるラインがあります。打球がノーバウンドでバウンダリーを越えると6ラン、バウンドしてから越えると4ランです。

クリケットの歴史

クリケットの起源は?

これには、諸説があります。というのは、はっきりと起源に関して明記された書物がないみたいなのです。

中でも、クリケットの起源に関してもっともらしいのは、13世紀に羊飼いが仕事の疲れを癒すために始めたゲームだと言う説です。

羊飼いが棒状のスティックを使って、投げ込まれる石から味方のゲートを守ったわけです。

この素朴な遊戯が、その後、庶民の娯楽として確立し始めて、17世紀初頭には現在のクリケットに近いものになったと言われています。

そして、18世紀前半には、多くのクリケットクラブが生まれて、貴族や富裕階級の間で人気が高まって行ったといったようです。

クリケットと野球の違い

クリケットから生まれた野球

まず、試合の人数が、クリケットは11人同士、野球は9人同士です。グラウンドもクリケットは楕円形、野球は扇形です。

クリケットでは、楕円形グラウンドの中央に、20m幅でウィケットと置きますが、野球は、本塁、一塁、二塁、三塁を置き、本塁と投球板の間は約18mです。

ゲームとしては、クリケットでは、ウィケットが倒された場合とノーバウンドで捕球された場合がアウトで、野球では三振とノーバウンド捕球、塁に達する前の送球などがあります。

クリケットでは投手は、肘を曲げて投球できません。助走してもいいし、ワンバウンド投球もかまいません。野球では肘は曲げてもいいし、助走禁止、ワンバウンドは認められません。

クリケットは、ウィケットを倒されない限り空振りしてもアウトになりませんが、野球では打者が3度空振りすると、三振です。

クリケットでは、打者は、アウトにならなければ何度でも打撃できます。野球では、アウトもしくは走者になれば、次打者が打ちます。

クリケットには、ファールはありません。また、打者がアウトになりそうなら、走らなくてもいいのです。

得点はクリケットでは、走者二人が1回入れ替わると1点得点になります。野球では、走者が、4つの塁をすべて回って1点得点になります。

クリケットでは球が直接スタンドに入ったら6点、ワンバウンド以上でスタンドまで到達すれば、4点です。

攻守交代もクリケットは10アウト、野球は3アウトですし、イニング数もクリケットが2イニングか1イニング、野球では、9イニングです。

日本におけるクリケットの実態

80年代後半に広がり始める

本格的な日本人のクリケットのクラブは1987年に慶應義塾大学で誕生しています。そして、1989年に専修大学と中央大学にクリケットクラブができてそれが、始まりです。

関西地域には、1991年に同志社大学にクラブが誕生しました。

それ以前に、外国人主導で既に1983年に東海地域に静岡クリケットクラブが誕生しています。その後、静岡県や愛知県を中心に外国人のクラブが広がりました。

1985年には東京の江戸川区にもクラブができています。その後、前橋市や平塚市に外国人のクラブが誕生しています。

また1998年には岐阜県の各務原市に小学校のクラブが誕生しました。また、大学を卒業したメンバーによる社会人のクラブが男女問わず、毎年設立されています。

そして、外国人主導のクラブにも日本人が所属しているので、日本でもクラブ数、競技人口は確実に増加傾向にあるといえそうです。

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