歯周ポケット、最悪12ミリ、歯や歯茎を守る、正しい歯周病対策とは

歯周ポケットとは

歯ぐきの隙間は必ずある

歯周ポケットというのは、歯と歯ぐきとの間にできる隙間のことです。たしかに一見歯ぐきと歯の下半分はピッタリとくっついていて、隙間はないように見えます。

しかし、歯ぐきとの接点、歯冠部分の周辺では歯ぐきと歯のあいだには少しだけ隙間ができているのです。

隙間は、溝のようになっていて、約1ミリから3ミリ程度の深さがあります。これは、健康な歯でも必ずあります。

長い間に、その溝に歯垢や歯石が溜まってしまいます。さらに歯石が溜まった状態が長く続いたり、その量が多かったりすると、問題が生じてしまいます。

その問題は、歯石のなかに潜んでいる歯周病菌が歯の骨を溶かしていって、少しずつ歯ぐきの位置が下へ下へと下りていくのです。

ということは、歯周病対策としては歯周ポケットをきれいな状態にすることが重要だと言うことになるのです。

そのためには、歯に歯石をつかないようにすることや、歯石を早く取り除くことが大切になるわけです。

歯周病は静かに進行する

自覚症状がない、恐ろしい病気

歯周病が進行しても、痛みや不便がほとんどないので、なかなか自覚できません。だから、気がついたときには、手遅れになっている場合が多いのです。

歯周病の進行状態を調べるには、歯医者で歯周ポケットの深さを検査してもらう必要があるのです。

歯周病が現在どれくらい進行しているのかを知るには、歯周ポケットの深さを測り、それによって対策も変えなければなりません。

歯周ポケットの深さと歯周病対策

1.1ミリ~3ミリ

この状態が健全な深さです。この状態の場合は歯周病の進行は見られないと判断するようです。

ただ、その場合でも、歯医者で歯垢や歯石を落としてもらうことが大切です。もし、歯ぐきが腫れていたら、健康な状態に戻すためも、しっかりブラッシングします。

また歯と歯の間がもっとも歯石がたまりやすいので、歯間ブラシやフロスを使うことが必要になります。

2.4ミリ~5ミリ

この状態で、歯周病にかかっていると判断されます。まら、進行度は軽度から中度ですが、歯石の除去の後、歯磨きの指導や生活習慣の見直しで治すことも可能な範囲です。

また歯周病になっていると、歯石が付着しやすいので、よりしっかりとブラッシングして、歯間ブラシやフロスできれいにします。

かならず、歯科衛生士による歯のクリーニングも定期的に行うとともに、喫煙が歯周病を進行させてしまうので、喫煙をやめることも大切です。

3.6ミリ以上

この状態は、重い歯周病にかかっていると判断されるレベルです。歯がグラグラしていたり、噛むと痛みを感じることもあります。

進行度は中度から重度となり、徹底した歯石の除去、高血圧や糖尿病などの定期的な検査と歯石取りは必要となります。

歯周ポケットの検査の後、歯ぐきのなかに入り込んだ歯石を取り除く歯周外科治療が必要となってきます。

このとき、歯周ポケットのさらに奥深くについた歯石を取るので、麻酔を使用してから治療をすることになります。

歯石は歯の根の近くまで入り込んでいるので、歯ぐきを剥がして歯石を取るフラップオペが必要になる場合もあります。

治療後は、通常よりも徹底したケアを行う必要があります。少しでも油断をすると、抜歯という最悪の結果が訪れてしまうのです。

間違った歯磨き

歯ぐきの退縮に歯止めをかける

ブラッシングで下がった歯茎を復活させることはできませんが、毎日正しいセルフケアを行うことでこれを食い止めることは可能です。

ここで、やってはいけないのが、力を入れ過ぎた乱暴なブラッシングです。これを続けると、フェストゥーンと呼ばれる、歯ぐきの縁が輪状に盛り上がった状態になってしまいます。

このフェストゥーンは歯ぐきが下がる前兆なんですね。正しい磨き方を学んで、歯茎の退縮をストップさせることが重要です。

いちばん間違っているのは歯周ポケット内を磨くこと

炎症を起こして、腫れている歯肉というのは非常に弱いのです。そして、歯周ポケット内のデリケートぶぶんはなおさらです。

さて、そのようなところに先の鋭いブラシを突っ込んで磨いたらどういうことになるでしょう。

歯周病菌は歯周ポケット内で繁殖するため、極細毛の歯ブラシで、歯周ポケットに押し込むように入れて、振動させながら磨いたらいいといった意見を真に受けていませんか。

もし、歯周ポケット内の細菌を除去しようと磨くと、歯肉を傷つけるばかりでなく、歯周ポケットの底に汚れを押し込むことになるのです。

また、極細毛のブラシで強固に付着した歯周ポケット内の細菌群を簡単に除去できることはまずありません。

そして歯肉が痛くなるような歯の磨き方では、歯肉を痛めるだけで、続けていれば、擦過傷を起こして、歯肉退縮を起こしてしまいます。

プラークは歯の表面に付着しますから、表面のプラーク除去が基本です。表面に付着したプラークを徹底的に除去できたら、歯肉の炎症が軽減します。

それによって、歯肉線維群が改善し始め歯肉が締まってくるのです。そして歯周ポケット内の細菌群も減少していくのです。

歯肉が締まり始めると歯周ポケットが浅くなってくるのです。歯周ポケットが正常範囲に回復するばあいもあるそうです。

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