パラダイムシフトの意味と概念、使い方とは?

同じ条件をどうとらえるか

時代によってとらえ方が変わる

有名な事例に、靴の営業の話がありますね。これを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

靴の商社に2人の営業マンが今した。その2人が新規マーケット分析の仕事を与えられて、アフリカの奥地へ赴任します。

さて、赴任した土地はアフリカの奥地です。そこで生活している人々は靴など履いていない、そんな土地です。

そこでは、靴を履くという文化そのものが未だないわけですね。そして、2人が現地のマーケット分析の結果を報告してきました。

1人目の報告は、こうです。
「現地は奥深く、住民の誰一人として靴を履いている人はいません。ここでで靴や履き物を販売するというのは無理だと考えます。」

そして、2人目の報告はこうでした。
「現地は奥深く、住民の誰一人として靴を履いている人はいません。しかし、ここはすごいマーケットだと思います。ここであればすべての人に販売できる可能性があります。」

この話から伝わることは、人というのは、物事を自分の見たいように見ているだけだということなんですね。

パラダイムとは?

時代における物の見方や捉え方

パラダイムの意味は、わかりやすく言えば、ある時代や産業において最も支配的になっていて、規範となっている物の見方や捉え方のことをいいます。

もともとは、科学分野の言葉です。たとえば、天動説のように、ある時代ではもっとも正しいと思われていて、あたりまえになっている考え方からきています。

しかし、このような時代によってあたりまえ、と思われた考え方も、時代の変遷につれて革命的な、突然の変化が引き起こされることがあります。

これをパラダイムシフトと呼んでいます。パラダイムシフトの前後において、どちらの考え方が優れているかと行った価値判断とは別の概念だそうです。

パラダイムの特徴

1.パラダイムは、ある時代や分野において、多くの人に共有されて、支配的な規範として存在していると言うことです。
2.異なるパラダイムの間では、互いの考え方は相容れないことが多いようです。
3.パラダイムは、時には革命的で非連続的な交代に至ることがあるということです。

パラダイムは科学や思想、産業、経済といった、さまざまな分野で用いられている言葉です。

科学において、ニュートン力学からアインシュタイン相対論へのパラダイムシフトが起きたような場合です。

パラダイムを用いた人

科学史家のクーンが、1962年に出した、「科学革命の構造」という書物の中でこの語を登場させました。

「科学とは累積的に一定方向に成長するのではなく、時代によってパラダイムを変化させるもの」という新しい考え方を提示しました。

この考え方が、科学以外の思想や哲学などの分野においても大きな影響を与えます。その後、あらゆる分野でも用いられるようになっていったわけです。

パラダイムシフトで人生は劇的に変わる

自分の人生においても起こるパラダイムシフト

パラダイムは、自分の周りを分析して、自分で何らかを判断をするときの、基準となる捉え方や考え方のことをいいます。

自分一人のことにおいても、自分の望む生活が送れていないとしたら、自分自身のパラダイムに原因があるんだということがわからなければならないのです。

ようするに、とらえ方、考え方を変えない限りは進展はない、ということです。

たとえば、「自分は正しくて、相手が間違っている」という考え方にとらわれている限りはいい結果は出せないということだと思います。

トラブルがもたらされる原因が、別の何かのせいにしている限りは、自分自身の考え方や行動を変えていこうということにはたどり着かないと言うことです。

もし、現実や結果を変えたいのなら、原因は自分自身の内面の考え方や物のとらえ方にあると考えて、行動を変えることが重要だといえるのです。

現代のパラダイムを分析する

大きなパラダイムシフトにさしかかっている

クーンのパラダイム論では、自然科学の歴史は連続的な進歩や拡大の歴史ではなく、いくつかの科学革命によっておこる、断続史なんだというものです。

その当時、パラダイムを共有する科学者集団がいて、一定期間はそのパラダイムに基づいて科学を発展させます。

しかし、その当時における科学が行きづまると、科学革命が起こって、新たなパラダイムがそれに代わるというものです。

近年のパラダイムシフトとしては、

・産業革命
・情報革命
・グローバル経済

なども、パラダイムシフトとしてとらえることができるのです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする