熱中症が起こる原因と主な症状、予防と対策

熱中症とは

命に関わる深刻な事態も

最近、メディアでも大きく取り上げられることの多い熱中症ですが、以前は日射病という風に呼ばれていたものです。

夏の強い日射しの下で激しい運動や作業をする時が最も危険なときになりますが、身体が暑さに慣れていない梅雨明けの時期もとても危険な時期だと言われています。

さらに、屋外だけでなく、室内が、高温多湿の場合も発症することがよくあるそうです。症状が深刻なとき、最悪は命に関わることもあるといわれています。

昔から、暑気あたりとか鬼のかくらんなどといわれてきました。脱水症状、急激な体温上昇、電解質バランス障害、血液循環障害といった病態が起こるようです。

今までの統計では、1970年から90年までの20年間でなんと、1450人が熱中症で死亡しているといわれています。

さらに、死には至らなくても、発症件数そのものは、その20倍以上ともいわれているそうです。近年は、スポーツ障害のなかでは最も致死率が高いそうです。

熱中症が起こる原因

これくらい大丈夫と思っているうちに進行する

熱中症の起こる環境は次のようなものだと言われています。

・高温
・多湿
・無風
・直射日光の当たるグラウンド
・通気性の悪い体育館

このような環境では、すこし激しい活動を行っただけでも熱中症は発症すると言われています。スポーツ障害のなかでも重症度が高い危険な病気です。

熱中症の分類

熱中症が発症したときにさまざまな症状が現れます。そして、それは、軽いものから重いものへと次第に進行するのです。

1.熱失神

皮膚血管が拡張して、循環不全が起こり、血圧が低下します。そして、脳に血液が行かないために、顔面蒼白やめまい、失神、呼吸回数の増加といった症状が起こります。

2.熱疲労

皮膚や筋肉で血液量が増加しても、心臓からの血液供給が間に合わないことで起こります。

はげしい発汗によって脱水症状が現れ、疲労が助長されていき、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気といった症状が見られます。

3.熱ケイレン

大量に汗をかいたときに、水だけを補給することで起こります。血液中の塩分濃度が低下して、ナトリウム欠乏脱水が起こるわけです。

そして、足、腕、腹部の筋肉痛、ケイレンなどが起こります。マラソン中に足がつって走れなくなるのも、このナトリウム欠乏脱水が原因だといわれています。

4.熱射病

これは、熱中症の中でも、最も重症な状態です。体温が急に上昇し、脳の中枢機能に異常が起こり、意識障害へ進みます。

うわごとを言ったり、呼んでも答えなかったりといった症状が現れた場合は、すでに危険な状態で、死亡率が高くなると言われています。

熱中症の主な症状

特に大切な初期対応

初発症状といわれるものがあり、このときに適切な対応をすることで重篤な結果を避けることができるといわれています。

1.軽症

喉の渇きや筋肉ケイレンが起こったときはもう発症しています。急いで体を冷やし、水分とミネラルの補給をする必要があります。

2.中等度

頭痛がし、めまい、脱力感、吐き気、顔面蒼白といった状態では、すぐに応急処置をするとともに、救急車の要請が必要です。

3.重症

皮膚が熱くなって、体温が40度を超える高体温、傾眠、意識消失、意識障害、ショック状態といった症状が見られるときは最悪の状態も予測して、できることをすべてして、救急車の要請をします。

熱中症の予防と対策

最も重要な予防と、意識向上

熱中症の予防と対策

スポーツ活動をすると、汗をかくのは、汗が体表から蒸発するときに熱を奪って、体温を調節する仕組みがあるからです。

これを熱放散といい、熱放散と水分補給を効率よく行えば、熱中症は予防できるものだそうです。

水分補給のタイミング

水分は練習や試合の前、中、後とわかりやすいタイミングで補給します。そして、1回に飲む飲み物のの量はコップ1杯の200ml程度に抑え、決してガブ飲みはしないようにします。

補給する水分は、冷たい水やスポーツドリンクがもっとも適しています。緑茶やコーヒー、コーラなどはカフェインを含んでいるので、カフェインによる利尿作用が原因で、身体の水分が減少します。

練習中の水分補給は15~20分ごとが目安だと言われています。また、汗がミネラルを放出するので、塩分を含んだ飲み物を選ぶことが重要です。

熱中症の応急処置

電解質を含んだ水分の補給や、身体を冷やすことが最も重要だといわれています。無理をせずに、早めに体操することが重要です。

直射日光の当たらない木陰などに足を高くして寝かせます。首や脇下、大腿部の付け根など、血流の表面化している所を氷やぬれタオルで冷やしながら風を当てます。

もし吐き気や高体温、意識もうろうが起こっているときは、かなり危険なので、迅速な対応が必要です。

このときは、酸素吸入や生理食塩水の点滴が有効なので、救急車の要請が最も適切な処置だと言えるわけです。

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