アディショナルタイムとは?意味と時間の決め方、ロスタイムとの違い

ドラマが生まれるアディショナルタイム

集中力が生まれる、背水の陣

ワールドカップでも、いくつかのドラマが生まれていました。あの毎回、試合の最後に審判によって掲示される数分のアディショナルタイムはいつも緊張感をもたらしてくれます。

この時間に、ドラマが生まれる可能性が高いのは誰もが知っています。そのため、わずか数分でも、盛り上がり方が全然違ってきます。

さて、いつも目にするこのシーンですが、この時間はいったいは誰がどんな風にして決めているのでしょうか?

ゲームにならなかった時間

不公平を避けるための追加時間

試合中に負傷者が出たり、何かハプニングが起こると、試合が中断されてしまいます。この時間は、プレーではないところで費やされているので、ゲームそのものの時間が短くなったと判断します。

試合の主審がその時間を計測します。そして、試合の規定時間が終了した直後にその時間が掲示されて、追加されることになるわけです。

以前は、ロスタイムと言われましたが、いまは、追加時間、いわゆるアディショナルタイムと統一するようになったようです。

競技者の交代、負傷者の搬出などで空費された時間は、相手チームにとって不公平になってしまいます。その部分で、公平を期するための猶予時間を相手に与えるというのがこの時間の趣旨だそうです。

決めているのは主審

権限はあくまでも一人の主審に

実は、アディショナルタイムの時間を決定しているのは、主審ただ1人だそうです。第4の審判はボードに掲示しているだけで、決定に関与することはないという事です。

主審は、試合時間が終わる、90分直前に第4の審判に向けて、ジェスチャー等で時間を伝えます。それを第4の審判がボードに掲示するわけです。

アディショナルタイムの決め方

では、どうやって、アディショナルタイムを主審が決めているのでしょうか。実は、主審は二つの時計を持って審判をしているそうです。

1.一切止めない時計
2.中断するごとに止める時計

この2つの時計を参考にして、アディショナルタイムを決めているという事です。ボードを掲げる第4の審判は、主審が決めたアディショナルタイムを表示しているだけで、計測はしません。

空費時間の規定

FIFAの規定のよると、アディショナルタイムに加算されるのは次の時間に限られるそうです。

・選手の交代
・選手の負傷
・イエローやレッドカードの掲示
・負傷選手をフィールドの外に出す時間
・その他時間の浪費

フリーキックやスローインのたびに時間を止めることはしないということです。加算されるのは上のようなアクションのみだそうです。

このうち、その他の時間の浪費は、抗議による遅延や、喜びすぎの長いゴールパフォーマンス、グラウンドへの乱入といったものを判断するようです。

時間の決め方はアバウト

主審は時計を両腕にすることが推奨されているそうです。1つはノンストップの時計、もう1つは試合が止まるたびに止めるもの、とされているのです。

しかし、この時計による時間ロスはあくまでもアバウトに計算されたものだということで、アディショナルタイムを計算するうえで参考の1つにしかならないということになっています。

また、アディショナルタイム中の遅延については、主審の裁量で独自に時間を伸ばすということになっているそうです。

ロスタイムは日本独自の呼び名

呼び名で変わるイメージ

実は、呼び名がロスタイムからアディショナルタイムへと変わったのは2010年のことなんです。ただ、FIFAではアディショナルタイムの呼び名は普通で、ロスタイムと呼んでいたのは、日本だけだったそうです。

要するに、ロスタイムの方が非公式的な呼び方だったということです。そこで、2010年に日本サッカー協会もFIFAに合わせて、アディショナルタイムに統一しようと決めたわけです。

日本語に直訳すれば、アディショナルタイムは、追加された時間になり、ロスタイムは、失われた時間になります。意味は同じでも、できるだけポジティブなニュアンスの方がいいですね。

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