じわじわと人気が高まってきたSUV
世界的に高まる人気
最近の日本での自動車の人気は、一番があるのはハイブリッドカーで、次がコンパクトカー、そしてミニバンとなっていました。
また、維持費が安くつき、装備も充実してきている軽自動車が、国内の新車販売台数の約４割を占めてきたのです。
ところが、そんな中で、変化が起こってきています。それは、今まではボディが大きいとか、燃費が悪いといった理由で敬遠されてきたSUVが、国産、輸入車ともに人気が高まってきているということです。
最近のSUV人気では、トヨタのC-HR、マツダのCX-8、スバルのフォレスター、三菱のエクリプスクロスと言った車種に人気が集まってきています。
また、海外でも、ジャガーやアルファロメオも相次いでSUVを発表、ベントレーと言った超高級ブランドSUVも出てきました。
そのように、日本だけでなく、世界規模でSUVに注目が集まっているのは、それなりの理由があると言われています。
優れた走破性能を持つSUV
スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル
SUVは大きなタイヤが特徴で、車体の位置も高く、優れた走破性能を持ちます。段差も楽に乗り越え、背の低いクルマよりも、行動範囲が広くなります。
それは、スキーやキャンプといったレジャーにおいて、足元の悪い場所では圧倒的に有利です。
また、クルマの背が高いので、ドライバーの目線が高くなり、高い視点から、遠くまでよく見ることができて、安心感を生みます。
視界が良いので運転しやすく、背の高いわりに、運動性能もミニバンよりも優れているわけです。
さらに、後席を倒すと、荷室のサイズを大幅に拡大でき、子供を育てるファミリー世代にSUVが選ばれるわけにもなっているそうです。
というわけで、子供の送り迎えや買い物、家族での外出と、SUVがもてはやされているわけです。
SUVは世界的なトレンド
海外でも異常な人気の高まり
SUV人気は、日本だけでなく、アメリカでも同様です。ピックアップトラックと同じようなジャンルであるSUVも高い人気が続いています。
さらに、現在、世界一の自動車市場に成長した中国でもSUVの株が急上昇しているそうです。初めて購入したクルマがセダンだった人も、2台目のクルマとして、SUVを選ぶそうです。
と言ったわけで、モーターショーでも、SUVコンセプトカーの展示が増えてきましたそして、多くのメーカーは、新しい新型モデルを投入するわけです。
その結果、魅力的な新型モデルが投入され、SUV人気はさらに高まって行く、という循環が起こっているわけです。
今やSUVの独壇場
ライバル不在の市場
SUVがよく売れることによって、セダンがあまり売れなくなっているそうです。かつて、日本の自動車市場で、最もたくさん売れたクルマはセダンのカローラでした。
ところが2000年代になって、トップの座からカローラが転げ落ち、セダンの売り上げは、どのメーカーも悪化し、売れないことによって消えたセダンも続出したのです。
いつの間にか日本国内で販売されるセダンは激減し、売れているのは、プリウスか、コンパクトカー、ミニバンと言った具合でした。
そうした状況になり、コンパクトカーやミニバン以外が欲しい人が飛びついたのが、クオリティの高いSUVだったわけです。
女子だってかっこいいSUVなら惹かれる
モテる車に乗りたい
街を見渡せば、走っている、走っている、あれもこれもSUVです。コンパクトカーもどんどんSUVにシフトしているように見えます。
さて、そんなSUVですが、女性はどのように見ているかが、男性からは気になるところなんですね。
そして、女性の方も、純粋にかっこいいから乗りたい、という気持ちが理解してもらえるかどうか、不安なわけです。
男性の方は、モテる、かっこいいと思われるからそんな車を買うということが、選ぶポイントになっているかもしれません。
では、女性は、これは、男性や女性では見るポイントや惹かれるポイントが大きく異なるといわれています。
男性が惹かれる、走行性能やスピード感の良さは、あまりピンとこない。それよりも、かわいい、大好き、といった男性からはありえない選択基準が重要なようです。
女子が気にすること
見た目の占める大きさ
SUVを見るときに、女子が気にするのは、まずボディカラーなどのカラーセンスもあるでしょうし、自動車のブランドというのもあ流でしょうが、やはり「見た目」が一番だと言えそうです。
SUVの車的なデータは決め手にはならないようです。というのも、だいたい、SUVは車としては、ほぼ完璧だと言えるのです。
フロントグリル周りのかっこよさは、間違いなく、見た目の一番重要な部分です。そこが女子ウケするかどうか、まあ、どれもかっこいいのがSUVですが。
ただ、SUVでも、大きなサイズで全体としてゴツゴツした印象の車は、男子ウケはしますが、女子にはどうでしょう。
変に目立つことを女性は嫌いますから、あくまでも公道でも馴染むし、山や海などのイベントの時でも馴染むような、かっこいい女子ウケするSUVがあるわけです。
売る方も、女性ユーザーを意識している
かっこよさの中にも、包み込む優雅さがある
車好きの女子の趣味にも、色々あるようです。中には、大きな車が好きという人もいるだろうし、オフロードを走りたい、という人もいるわけです。
しかし、一般の女性受けを考えたときには、男性の好みだけに絞っていては、女性の客を失ってしまう可能性が大きくなるのです。
女性がSUVに求めるものは、何でしょう。確かに、見た目が一番でしょうが、その見た目から受ける印象は何でしょう。
それは、頼もし差ではないかと思うのです。女性が車を運転しても、乗せてもらっていても、車が女性を守ってくれる印象がSUVにはあるというわけです。
「いつかはクラウン」的な階級イメージがない
様々な違いを包み込むSUV
SUVの魅力は、男女の差や階級的な差を飲み込んでしまうような、汎用性を全面的に押し出している、という部分です。
アウトドアから、街乗りまでどれも似合っているし、誰が乗っても、かっこよくマッチするという自由さがあると思うのです。
かつて、自動車は、出世に伴って、乗り換えていって、そのステイタスを表していた部分がありました。
SUVはそのしがらみから逃れてきたということです。オーナーの年収だけに縛られているような、窮屈さがありません。
SUVというカテゴリーには、自由があふれています。それが、女性目線から見ても、魅力として映るのではないでしょうか。
