脳死と心臓死の違い、脳死判定と臓器移植の関係、日本での移植の現状

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人としての機能を失う

大きな事故や病気

脳死、心臓死、体に重大な症状を引き起こすほか、結果的に死に至ることの多いものですよね。

このようになってしまった場合、本人では何も判断ができなくなっているため、家族の決断が迫られるものです。

それは、臓器を提供するかしないかという重大な判断など様々なことに関してです。本人の意思表示が以前から用意されていた、されていないなども大きく関わってきます。

脳死とは

心臓死ととの違い

さて、どうしてそのような状況に陥ってしまうのか、その原因を探っていきましょう。

脳死

脳死は呼吸、循環機能、意識の伝達などの生きていくためには欠かせない働きを担っている「脳幹」という箇所を含めた脳全体の機能が停止してしまうことを指します。

通常脳から生きていくために必要な動きや働きを体の細部に指示を出しているため、そこが失われるという事は、ほかの場所がたとえ元気であっても死に直結するという事です。

脳からの指示が絶たれた状態になるので、心臓などは止まってしまいます。

現在では薬や機械で心臓の動きをサポートして動かすことは可能となっており、早急に適切な処置を行えば即死は免れる事もできるようです。

しかし、それも一時的なものであくまでサポートであるため、大体は数日以内で心臓が停止してしまうのです。

このような結果を招いてしまう原因は主に、事故や脳卒中などの脳の疾病からとされているようです。

心臓死

心臓死はその名の通り心臓の動きが止まり、完全なる機能停止からの死になります。

短時間での心肺停止の場合、発見が早く緊急搬送されたとしてもほとんどが助かる率が低く、蘇生が成功したというのは稀であるほど、困難を極めると言われています。

この心臓死の原因とされるのが、不整脈、心筋梗塞、心不全、低酸素血症などの心臓の疾病からと言われており、この疾病などからの起こりうる「心室細動」という心臓の痙攣が直接の原因ではないかといわれているようです。

心臓死の約8割が心室細動の起きた状態からの結果と診断が出ているようです。

心臓は、通常であれば洞結節という場所で電気的興奮が作られます。その電気的興奮が心房から心室に伝わることで規則正しい心拍が打てるようになります。

これがうまく作用しない場合に不整脈となります。さらに出鱈目な電気的興奮の旋回を起こすと、心室が痙攣してしまい心臓の収縮ができなくなります。

それが心室細動とされています。心室細動は心停止と同じ状態に陥ってしまうので即治療しないと心臓死に直結する症状が生まれてしまうそうです。

脳死の診断

その先の移植は?

脳死の診断は6項目あるそうです。
その方法は、「深い昏睡」、「瞳孔の散大と固定」、「脳幹反射の消失」、「平坦な脳波」、「自発呼吸の停止」、「6時間以上経過した後の同じ一連の検査(2回目)」で脳死かどうかの診断を下します。

この判定をするのは、知識、経験このどちらとも両方を兼ね備えた「移植に無関係」な医師2人以上で行います。

脳死後、臓器移植という選択をその患者の家族は可能になります。

健康な人であれば脳死の臓器提供が可能とされているのは「心臓」、「肺」、「肝臓」、「腎臓」、「膵臓」、「小腸」、「眼球」とされています。

この臓器提供、移植については現在では「改正臓器移植法」で定められており、「本人の書面による意思表示」または「本人の意思が不明の場合は家族の承諾」で臓器提供が可能になっています。

15歳未満の子供の臓器提供も可能になりました。また親族に優先的に提供できる「親族優先提供」というものも施行されています。

まだまだ日本では少ない臓器移植

海外と圧倒的な差

日本国内でも臓器移植を望む患者は多いとされています。しかし、現在の日本では臓器移植というのは年間を通してみても、アメリカやイギリスなどに比べると圧倒的に少ないとされています。

2009年の時点では、移植を待っている人が約13,000人、それに対して実際に移植手術を受けることができた人は約200人という結果が出ています。

2017年では約380人が移植手術を受けられました。

脳死だから心臓死だから、臓器提供は強制というわけではないです。

臓器提供判断をするのは患者の家族にとっても難しい判断になってきます。しかし、そこから救われる命も在るのは現実ですよね。倫理的な問題もあるため、軽い感覚で即決などはできません。

脳死、心臓死からの臓器提供、臓器移植、難しい問題だと言えそうです。

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