ヴィオラとヴァイオリンは兄弟楽器、大きさ、音色、使われ方の違いは

目立たないヴィオラ

オーケストラでの位置

オーケストラで使用される弦楽器は4種類あります。小さい方から順に「ヴァイオリン」、「ヴィオラ」、「チェロ」、「コントラバス」の4つです。

この中で、一番メジャーなのがヴァイオリンでしょう。コントラバスは、吹奏楽でも使用されているので、学生にもなじみがある楽器です。チェロは宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」にも出てきます。

そう考えると、ヴィオラが一番、存在感が薄いといえるのではないでしょうか。ヴィオラは、「大きいヴァイオリン、小さいチェロ」と呼ばれる楽器です。

実際には、ヴァイオリンより銅の長さで50㎜ほど大きいと言われています。そのため、ヴァイロンよりも少し低い音を出すことができます。

奏法は、ヴァイオリンと同じく左肩に乗せて、アゴに挟んで演奏します。そのため、ヴァイオリンが弾ける人は、ヴィオラも弾けるようです。

不遇の楽器、ヴィオラ

ヴィオラの歴史

ヴィオラは、16世紀のはじめ頃に、北イタリアで弾かれるようになりました。

ただ、当時は独奏楽器として認められていませんでした。そのため、ヴィオラという名前が定着するのは18世紀になってからです。

楽器として認知されて、オーケストラに登場するようになるのは19世紀になってからです。

有名なベートーヴェンの「運命」の第二楽章冒頭では、ヴィオラの出番があるのですが、チェロと一緒に弾いているため、チェロの演奏だと思われてしまいがちです。

19世紀以降になると、ようやくヴィオラにもスポットライトが当たるようになります。

マックス・ブルッフの作曲した「ヴィオラとオーケストラのためのロマンス」では、ヴィオラの魅力を最大限に引き出した楽曲となっています。

人の声に最も近い音色

ヴィオラの音色について

ヴィオラの音色は、人の声に最も近いと言われています。

先に紹介したマックス・ブルッフが作曲した「ヴィオラとオーケストラのためのロマンス」では、ヴィオラの音色が人の心に響き、涙を誘うように奏でられています。

これもヴィオラの音色が人の声に近いためであると言われています。

ヴィオラには、ヴァイオリンと同じく4本の弦が張られていますヴァイオリンが、それぞれC、D、A、Eの音に調弦されるのに対し、ヴィオラでは、それぞれC、G、D、Aの音に調弦されます。

そのため、ヴァイオリンよりも低い音を奏でることができるのです。

ちなみにチェロも4本の言をC、G、D、Aの音に調弦します。そのため、ヴィオラに近い音を奏でることになります。ただチェロはヴィオラの1オクターブ低い音階を奏でます。

ヴィオラの魅力

ヴィオラが主役の曲

ヴィオラは弦楽器の中でも、不遇の歴史を歩んできました。しかし、ヴィオラが活躍する楽曲も多数存在します。

モーツァルトの曲では、「協奏交響曲変ホ長調K.364」や「ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲」などがあります。

他にも、シューマンの「おとぎ話」やドビュッシーの「フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ」なども有名です。

リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」やアドルフ・アダンのバレエ音楽「ジゼル」も耳にする機会が多い曲といえるでしょう。

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