「人生はリハビリのようなもの。傷つき、壊れた心と体を、少しずつ癒して、再生し、少しでも長く持ち堪えようとする営みの繰り返しなんだね。しかし、その過程を経てはじめて、自分を愛おしむ気持ちも育つんだと思うよ。」
鍛える、という観点から見ると、リハビリは回復するという、少し穏やかなイメージですね。
やってることは、同じような内容でも、何が違うのか。
鍛えるのは、プラスアルファのイメージ。今までなかったものを身につける感じ。
それに対して、リハビリは、マイナスの部分を補う、というか、プラスマイナスゼロ、さらには、少しばかりマイナスでも仕方ない、というマイルドな感じかな、と思います。
長い人生を振り返ってみれば、体のピークは20代でもうとっくに過去のこと。
そこからは、幾度かの失敗も経験し、山あり谷ありで、決して平坦じゃなかったはずです。
その結果は、多くのマイナスを刻んできたのではないでしょうか。
そして、それを少しでも取り戻そうとして努力しても、また落ち込んで、傷ついて、心を痛めて・・・・
それでも、少しでも取り返そうと頑張る、そんな感じはまさにリハビリなんですね。
大きな成功を手に入れて、ガンガン活躍している人なんて、世の中のごくごく一部、というか、多分希少価値の部分だと思うんですね。
ほとんどの人は、きっと多くの理不尽な体験をして、その傷を癒しながら、それでもめげずに進んできたのではないでしょうか。
そんな自分のきた道を振り返って、自分に対して愛おしいと思えたら、それはきっと生きてきてよかった、と思える人生だと思います。