「家族は生活共同体だけど、人間としての個人は別々なんだ。だから依存すべきところと、独立すべきところのさじ加減がとても重要だと思う。それでも心が離れてしまっても、これが運命と割り切るしかない。逆に、一緒に過ごせたら、もう感謝しかない。」
家族は人の営みとしてとても大切な存在だというのは間違いありません。
しかし、子供はいつかは成長して離れていく、というのが自然な姿であって、自立は人としての一つの目標でもあるでしょう。
そうなると、残るのは夫婦です。
もう一つ挙げるとすれば、介護の問題です。
昔は、それらをひっくるめて大家族というスタイルの中に取り込んでいたために、個別の問題としては現れにくくなっていました。
しかし、核家族化が進んだ現在、ここの存在は家族から離れてバラバラに存在しているのが普通になってきました。
もはや大家族時代には戻れません。
ある時期までは親子同志の生活共同体として機能しても、いずれは独立し、バラバラになるのが必然です。
どこかで依存と独立に線引きをして、バランスを取る必要が出てきます。
それをほったらかしにすると、8050問題などに繋がっていくのではないでしょうか。
社会が変化して、家族そのものの役割も変わってきた以上、受け入れるしかありません。
そんな中でも、一緒に過ごせる夫婦関係や、孫との関係などは、感謝しかないように思います。