今日は数稽古のことを書きます。
宮本武蔵は五輪書の中で
「千日の稽古をもって 鍛となし、
万日の稽古をもって 錬となす」
と書いています。
この意味は、次のようなものだそうです。
千日継続してやり続けることで
物事は役に立つようになる。
万日継続しなければ
より良いものに昇華させることはできない。
より高いレベルのものを手に入れるには、
一万日の稽古が必要ということになります。
この日にちは、あくまでも比喩で
それくらいの覚悟を持って
数稽古に臨まなければいけない
というふうに捉えたらいいのでしょうか。
ぼくは小学生バレーを指導しているので、
練習することでうまくなる姿をいつも目の当たりにしています。
始めた時は、全く何もできない子が、
練習の中で、少しずつ技術や考え方を
身につけていき、
それが自信へと変わっていく姿は
やはり、人にとって成功体験がどれほど大切か、
と、思い知らされます。
ただ、稽古というものには、
うまくなるまでの失敗、
うまくなっても、さらに上達するまでの葛藤
というものが重要です。
だからこそ、日にちが必要なのです。
コツだけ教えてもらって、
うまくなりました、というのが正解ではないです。
確固たる自信を確信と言います。
その確信を得るまでには、
何度も角度を変えて、
考えから見直す鍛錬が必要なんですね。