<学生時代、レストランでバイトをして、いろいろ経験したけど、感動したのは厨房の清掃。そこまで綺麗にするかというくらい磨いて毎日の仕事を終えていた。ぼくが教師をしている時、掃除や片付けを徹底してみたら、やはりいいことばかりだったから、体験から学んだことは本物だった。>ツイート文
大学時代は、遊びのお金はすべてバイトで何とかしたものです。
3回生の時に、百貨店のビヤホールで夕方のバイトをして、4回生には、その延長で土日にレストランのウェイターの仕事をしました。こういった仕事は、やればやるほど要領もわかってきて、やりやすくなるので、気楽で楽しいバイト生活でした。
一緒にバイトしている仲間や、社員のウェイトレスの人たちと仲良くなって、気兼ねなく過ごすことができて、ラッキーだったなと思います。
そんなバイト生活の中で、いろいろな学びを得ることができました。接客のことや、細かい仕事の準備や流れの段取りのことなど、学校生活では学べないことが数多くあり、それはそれは、価値のあるものだったと思います。
さらに、自分がやらないことで、学ばせてもらったことがあります。それは、厨房の中の仕事です。
僕はフロアーだけの仕事だったので、厨房に入ることはなかったのですが、中の人とはいろいろと話をする機会はありました。そして、仕事の動きを見ていて、まさに準備と片付けの繰り返しがどれだけ重要か、ということに気付かされていったんですね。
フロアーの仕事も、準備や片付けをしますが、そんなに大仕事じゃないです。しかし、厨房の中は、厨房機器一つにしても、床にしても、流しや食洗機にしても、どれも図体が半端なく大きいんですね。
それを、1日の仕事が終わる頃に、全てを徹底的に掃除して、磨いて、ピカピカにして仕事を終えるんです。また、次の日には、汚れるんですが、そんなことはお構いなしに、とにかく、徹底的に磨く、その様子を毎日見せられていました。
初めは、わあ、大変だなあ、と感心するばかりでしたが、そのうち、その清掃をすることが、次に日の準備をスムーズにして、仕事の中身の質を上げていくんだということがわかってきました。
そうなんです。準備をうまくするためには、その前に、清掃と片付けをして、前の事柄をきちんと終わらせておく、その繰り返しが、仕事をスムーズに、進めていくことになるんだということを見せられたんですね。
ここで感じたことは、自分が実際に教師の仕事を進める中でも、とても大きな影響を与えたものです。スポーツの指導をするときも、自分の仕事の段取りを進めるときも、「準備と片付け」の重要性を意識しながらやれば、結果として、時間短縮にもつながるんだということを学べた、そんな体験だったと思います。