「普通、人は今日できたことは明日もできる、と思っている。しかし、一度大病を患ったり、大怪我をしたりすると、明日が保証されたものでないと、やっとのことで気がつく。もし、当たり前のように日々が続いてくことは奇跡なんだと思えたら、今日一日を本気で大切にしようと思えるかもしれない。」
夜、寝る前に、明日の朝目覚めなかったらどうしよう、と思ってとこにつく人、いませんよね(ひょっとしたらいるかも知れないけど)
人の脳は、未来のことに対して、曖昧にしか把握できないように作られていて、そのおかげで、将来の不安を極力弱めてもらっているそうです。
そういうことで、人は、今日できていることは明日も続くと心から信じて生きていくことができるんですね。
特に大きな事件が起こらない限りは、それは淡々と繰り返されていくはずです。
しかし、ここで「何か」が起こって、その繰り返しができなくなることがあるのです。
それは、大病を患ったり、大怪我をしたりして入院してしまったり、家族に大きな不幸が訪れたりといった場合です。
それまで、淡々と続いてきた毎日、というものが途切れてしまい、かといって、将来の展望もきちんと見えてこない場合、不安しか生まれません。
それが大きな出来事であればあるほど、人はそれに振り回されてしまい、不安の気持ちを乗り越えることが難しくなるんですね。
当たり前のように続いていた、あの繰り返されて日々がどれだけ幸せだったのかを痛感するわけです。
確かに、大きな事故や病気に出会う確率は低いかも知れませんが、人生は一度しかありません。
どんなに小さな可能性でも、起こってしまったら、それが結果なんです。だから、そうならない、ということは、人生にとっては、奇跡的なことだとも捉えることができる、そんなふうに考え方を変えることが、実は、自分の生き方を見つめ直すきっかけにもなるものです。
さあ、今日1日を本気だ大切にする、そのスタートにしませんか。