「自分にないものを持っている人や、できなかったことができる人に対してやっかんでも無駄な時間だと思わないか。人は人、自分は自分で構わないと思うよ。場合によっては、あきらめることも重要なテーマになりうるし、その重荷を外すことで、一気に自分らしさを手に入れることも可能になるぞ。」
自分を否定している考え方の根源は、他人に対しての対し方にあると思います。
自分が他人に対して、どうなのか。さまざまなことでその違い、差が気になってしまうと、そこが自己否定のきっかけになりかねないのです。
そして、自分にないもの、できなかったことがどんどん大きな存在として自分の心を支配してしまうわけなんですね。
でも、それは、人の自然な心理なので、それを否定しても、逃げても何ら効果はありません。
要は、捉え方、考え方なのであって、他人との違いや差は、実は、あって当然、逆に言えば、それこそが自分を際立たせる可能性になりうる、ということを考えるべきなんです。
いろいろな人がいる、ということを前向きに捉える、それだけで生きていく重荷を減らすことができるはずです。
自分にないものを持っている人が幸せかどうかは、全く別問題のはずなのに、自分にない、といくことを不幸の原因だととらえている、という、まさに自分勝手な想像の世界に縛られているだけです。
思い込みで、自分はこれができないから、これがないから、と決めつけているだけでしょう。
その思い込みから自分を解放してあげることができたら、もう一歩を踏み出したことになります。
自分らしさは、自分を認めてあげる自分がいなければ、絶対に手に入れることはできないのです。