「世界にはもっといろんな人がいて、いろんなものがある、というのもわかる気がする。しかし、身近な人間関係を最高だと思い、故郷や自分の国のことを大好きでも、構わないと思わないか。」
ウクライナやガザのことを新聞やニュースで見るたびに、人間というのはいつまで経っても、戦争を続けるんだな、と思ってしまいます。
歴史を振り返れば、戦争は全て正当化されてきたし、民族や国を守る、ということは絶対的なことだったとわかります。
そこには、個人の暮らしや命はこれポッチも考慮されていない、というふうにしか思えません。
銃を掲げて意気揚々と行列を作る若者たちの映像などを見ると、もはや人間の尊厳は保てないのではないかと思ったりします。
でも、命というのは、個人のものであって、それを失うということがどれだけ大きなことか、それを学んできたのも人類です。
たった1発の銃弾、ミサイルで人なんて簡単に死んでしまいます。
確かに、天変地異でも同じように命は奪われますが、戦争は殺し合いです。本質が違います。
そんなことから、世界平和を求めて活動する、ということには敬意を持っています。
しかし、そこまで辿り着かず、個人の暮らしを守ることに必死になっているのが普通のことじゃないでしょうか。
自分の住んでいる町や、働いている職場、家族、友達、そんな身近なことに一生懸命になるのも生き方として間違っていないはずなんですね。
そこにはジレンマもあるでしょうが、ひそかに世界平和を願っているのも許されるように思います。