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最低賃金がわずかに上がったことで変わること

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先日の報道で、
最低賃金が31円上昇したと
報じられていました。

これで、全国平均が時給961円になりました。

31円の上昇ということは、
8時間働いたとすれば、
一日248円の上昇です。

これで月に20日働いたとしたら、
月にすれば、4960円のアップになります。

月に約5000円の給与アップですから、
大きい、といえば大きいかもしれません。

今起こりつつある、
急激な物価上昇から考えたら、
この5000円もないよりはマシでしょう。

しかし、貧困の本質は、
もっと根深いものがあるんですね。

まず、時給1000円としても
1日8時間働いて、月20日働けば、
16万円の収入になります。

ただ、国民年金や電気ガス、電話、家賃、
どうしても必要なお金を差し引くと、
本当に、余裕のない生活になるのでしょうか。

先ほどの、月16万円の収入は月収にすれば、
192万円です。

そこから、税金や年金を差し引いたものが年収だそうです。
(家賃や光熱費は別です。)

さらに、家族の人数にもよるので、
シングルマザーで子供が二人とすると、
手取りの年収は215万円以下は、
相対的貧困となるそうです。

先ほどの月16万円は
どうあがいても、貧困レベルです。

本当にひとり親の貧困状態に関しては、
日本は先進国の中でも
最悪だそうです。

日本のひとり親家庭の貧困率は
2018年時点で48.2%で、
ひとり親の2人に1人が貧困という割合になり、
これは先進国で最低水準だとか。

子供の貧困状態も深刻で、
17歳以下の子供の7人に1人が
貧困状態だという話です。

数字だけを色々と並べましたが、
現実の生活の厳しい状況というのが
切羽詰まったものがあるんだと思います。

経済のことを、
客観的にみることで、
解決に近づきます。

いくら時給が上がっても
時給労働を続ける限りは、
貧困から抜け出すのは難しいというのは
よくわかりますね。

科学・経済・情報
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