<物事には二面性がある。積極的は自己中心。慎重は優柔不断。優しさは遠慮がち。だから、自分はこうだ、と決めつけずに、どうやったら、良い方を出せるか。そのために必要なことはまず、機嫌のいい自分であること。悪い方が出るのは、機嫌が悪い時と決まっている。>
“少し無理をしてでも、なんとかやり遂げよう、という状態は、精神的にはきついことが多いものです。しかし、それでも、自分に、きっとうまくいく、大丈夫と言い聞かせて、気持ちを前向きに保っていくと、ギリギリのところで踏ん張れたりします。
しかし、失敗したらどうしよう、このままではうまくいかないんじゃないか、と不安材料にばかり目がいって、気持ちが落ち込んでしまった状態になると、悪い結果が出てしまうことが多いんじゃないかと思うんですね。
確かに、どんなに気持ちを前向きにしたところで、うまくいかないこともあるかもしれません。しかし、そこからの立ち直りのことを考えて、次のチャンスに目を向けられるかどうかも重要なことだと思います。
悪い方ばかり考えて、結局うまくいかなかったりすると、もうダメなんじゃないか、きっともううまくいかにだろうと、未来に向けて目が向かなくなり、せっかくのチャンスがあったとしても、それを手にすることができないかもしれないのです。
気持ちが前向きだと、どんなことも経験として受け止めることができます。しかし、後ろ向きになると、被害者意識が強くなり、他者に原因を求めてしまい、経験というより、トラウマのような感覚に襲われかねません。
物事の二面性は、捉える人の心の状態で決まることが多いので、どんな窮地に陥ったとしても、その二面性のプラスの方に気持ちが向かうようにする、そのためには、普段から気持ちのコントロールのトレーニングは必須かもしれません。”