人生百年時代、
なんとも響きはいいのですが、
裏を返せば、別の側面が見えてきます。
それは、介護が必要な人の
数が増えるということ。
そして、介護難民が増えるということ。
物事をうまく進めるにあたって、
まず、経済の問題を解決しないと
どこかで歪みが生じてしまいます。
これは、個人の考え方の部分でもありますが、
介護を家族で負担する、というのは、
これからは、考え直す必要があると思います。
それは、介護を受ける人も同じです。
施設に預けて、介護を任せる、という選択肢。
かわいそうだとか、寂しいだろうな、とか
思って、家族で介護を引き受けた時に
果たして、全ての家族が、不満なしに
介護を続けられるでしょうか。
さらに、それが、金銭的な問題で
家族が、介護せざるを得ないとなったら、
そこには、悲劇が見えてきます。
介護はプロに任せろ、というのは、
やはり、介護は甘いものではないよ、ということの
言い換えだと思います。
献身的に介護することで
身も心もくたくたになって、
果たしてそれが幸せの姿でしょうか。
人生百年時代は、誰もが介護をしてもらう時代です。
それを、当然として受け入れ、
家族の負担にならないように、
お金の部分でも先に準備をする。
これが、人生百年時代を
真っ当に生きる方法ではないでしょうか。