半沢直樹の前作、大体のあらすじ
決め台詞、やられたらやり返す、倍返しだ!
半沢直樹(堺雅人)の実家はネジ工場を営んでいました。しかし、銀行から融資を断られて、それを苦に父親が自殺に追い込まれたという苦い過去がありました。
半沢直樹は、自ら銀行を変えようと思います。そこで、融資を打ち切ってきた産業中央銀行に入行しました。
そこでは優秀な働きぶりがみとめられ、産業中央銀行が合併した後のメガバンクである東京中央銀行になってからは大阪西支店の融資課長となります。
ある時、無担保で5億円の融資という論外の無茶な案件を任され、とんでもない危機に陥りますが、同期の渡真利忍(及川光博)の協力を得て、見事解決しました。
そういった活躍が認められて、東京中央銀行本部の営業第二部次長に栄転になりました。
そこでは頭取の中野渡謙(北大路欣也)にも目をかけられます。そして、次第に大きな仕事を任されるようになって行きます。
しかし、その中で常務の大和田暁(香川照之)と対立します。彼は、ある不正を行っていたのです。
そして、この大和田常務こそが、半沢直樹の父を自殺に追いやった張本人だったのでした。
物語は一気にクライマックスへ。半沢は決め台詞の「やられたらやり返す、倍返しだ!」を掲げ、大和田常務へ挑んで行きます!
手に汗握る展開に、茶の間人気沸騰
痛快時代劇、と通じる面白さ
『半沢直樹 特別総集編・前編』が三ヶ月遅れで放送されました。
結果、時間帯トップの世帯視聴率13.0%を記録しました。
実は、半沢直樹は特別なドラマだったのです。それは、2013年から7年間、再放送もなく、配信も行われなかったのです。
そういったプレミアムコンテンツだという事で、総集編は特別な重みがあったわけです。
前作では、最終話は世帯視聴率42.2%という平成ドラマにおける最高値を記録しました。
そして、居酒屋での話題になり、小学生が「倍返しごっこ」をするという、まさに国民的ドラマだったと言えるのではないでしょうか。
わかりやすい設定
安心して楽しめるファンタジー
そんな大ヒットにつながった半沢直樹ですが、そのわけはとても明快です。それは、わかりやすくて、痛快だという事です。
善悪がはっきりしている
一目でわかる憎たらしい悪役と「やられたらやり返す」と決め台詞をいうわかりやすさ、そして、ピンチを切り抜けて最後に悪をやりこめるという、勧善懲悪の痛快さだと思います。
ファンタジー
この物語全体に貫かれていたのが、ファンタジー重視というスタイルだったと思います。
確かに、物語は銀行にかかわるリアルな世界の描写なのですが、結局はありえないことが、こうなったらいいな、というファンタジーの物語だったわけです。
登場人物と演じる俳優たち
豪華俳優がわかりやすく演じる人間像
・半沢直樹/堺雅人
東京中央銀行大阪西支店融資課長です。
モットーは「やられたらやり返す」で、不正を許すことを絶対にしないという主義です。
その性格から、上司と衝突することも多かった反面、部下からの信頼は厚いものがあります。
・半沢花/上戸彩
半沢直樹の妻です。
夫を陰で支える良妻賢母です。幼稚園児の息子がいます。
フラワーアレンジメントの仕事をしていたのですが、結婚後は専業主婦になるました。
直樹と一緒になって仕事について考え、問題解決のヒントを与えてくれることもあります。
・渡真利忍/及川光博
東京中央銀行本部融資部融資課・調査役です。
半沢の同期の銀行員で、冷静で人事に関する情報に精通しています。
豊富なコネを持ち、その情報を駆使して半沢たちを、サポートしてくれます。
・近藤直弼(こんどう なおすけ)/滝藤賢一
半沢の同期の銀行員です。半沢とは大学からの剣道仲間でした。
半沢よりも早く出世するのですが、支店長から厳しいノルマを押し付けられr、精神的に落ち込んで休職します。
しかし、半沢によって救われ、後に協力するようになります。
・中野渡謙/北大路欣也
東京中央銀行の頭取です。
人を大事にする人格者です。
対立する派閥をまとめ、半沢の働きぶりに目をかけてくれます。そして、やがて大きな仕事を任せるようになります。
・大和田暁/香川照之
東京中央銀行京橋支店の支店長です。
最年少で常務取締役に抜擢されました。
駆け引きに長けていて、派閥意識も強い野心家です。
過去に半沢の実家が営むネジ工場への融資を打ち切って、半沢の父を自殺に追い込んだ人物でもあり、半沢にとっては仇です。
銀行での半沢の活躍をみて、自分の派閥に取りこもうと策略します。